第17回 ユウ
ユウは、当時の私にはないものを持っていた。誰とでも仲良くなる社交性、食へのこだわり、オシャレへのこだわりだ。
彼のこの3大特性が、私には魅力だった。
私はと言えば、音楽の話以外には興味がなく、威圧的で、食はイタ飯しか知らず、服は黒系統しかないメタラー。
私がイタ飯好きということで、渋谷スペイン坂にある五右衛門に連れて行ってくれた。今から28年ほど前のことだ。
和と伊の融合に、当時は感動した。納豆とパスタが合うんだと。
ユウは一つ年上だったが、えらく年上に見えた。
ファッションに関しては、原宿のトランスコンチネンツやビームスは、彼と買い物に行かなければ入ることのなかった店、知ることのなかったジャンルだった。
当時、ユウがバイトしていた某国営放送の年上女性の方々と飲む機会があり、自分の音楽の話をしたら「ん〜、君まだ人生始まってもいないね!」と、なめられたことを言われたのを覚えている。
ユウは、ほんとうに人気者だった。
私の音楽の方はというと、、、
続きは次回。